いつも『認知症・脳卒中の「困った」を支える|STによる食事と脳の相談室』をご覧いただきありがとうございます。
高次脳機能障害や認知症のリハビリテーションにおいて、日々の「計算課題」は非常にポピュラーで重要なメニューです。 先日、当ブログで公開した「足し算ドリル」の自動生成ツールは、多くの専門職の方やご家族様から「毎日のプリントを探す手間が省けた!」「タブレットでそのままできるのが便利」と大変嬉しい反響をいただきました。
そこで今回は、皆様からのご要望にお応えして、第2弾となる「引き算ドリル」の自動生成ツールを公開いたします!
日々の臨床やデイサービスでの業務、またはご自宅での自主トレ用として、「患者様のレベルに合わせた引き算プリントが大量に欲しい」「毎回違う問題を用意して印刷するのは時間がもったいない…」と感じている方に、ぜひ使っていただきたいツールです。
🧠 認知機能課題としての「引き算」の重要性
リハビリにおける机上課題として、「足し算」と「引き算」では、脳に要求される機能が大きく異なります。 足し算は比較的自動化されたプロセス(暗記している九九などに近い感覚)でスムーズに解けることが多いですが、引き算、特に「繰り下がり」を伴う計算は、より高度なワーキングメモリ(作業記憶)を必要とします。
頭の中で数字を一時的に保持し、操作を加え、さらに次の位の計算へと注意を移していく……という複雑な情報処理が脳内で連続して行われます。そのため、単なる計算力の訓練ではなく、注意の持続機能や遂行機能(段取り良く物事を進める力)のトレーニングとして非常に有用なのです。
「どこでエラーが起きるのか(繰り下がりの手順を忘れてしまうのか、単純に注意が逸れてしまうのか、視空間的な見落としがあるのか)」など、高次脳機能障害の細かな症状を評価・アプローチするためのツールとしても、引き算は現場で欠かせない存在となっています。
💡 この「引き算ドリル」ツールの3つの大きな特徴
1. 10日分の宿題プリントが「1秒」で完成!圧倒的な時短 一番のこだわりは、現場のスタッフやご家庭での「準備の手間」を極限まで減らすことです。 「印刷設定」のタブから「5枚」などを選び、「🖨️ 印刷する」ボタンを押すだけで、毎回ランダムに生成された異なる問題プリントが一瞬で出来上がります。 さらに、「解答も印刷」にチェックを入れておけば、問題のすぐ後に解答プリントも出力されます。これで、丸付けの負担も激減。空いた時間は、ご本人としっかり向き合うためのコミュニケーションに使えます!
2. 対象者に合わせた「5段階の難易度」設定 認知機能のレベルや目的に合わせて、ワンタップで細かく難易度を調整できます。問題数(10問〜50問)を選ぶと、高齢者の方でも見やすいように「文字の大きさ」も自動で最適なサイズに変化する仕様にしました。
- Lv1(繰り下がりなし): 例「8 − 3」。導入期や、重度の注意障害がある方でも疲労感なく取り組みやすいレベルです。
- Lv2(繰り下がりあり): 例「15 − 7」。ワーキングメモリを少し刺激し始める、認知機能リハビリの基礎固めに最適です。
- Lv3(2桁 − 1桁): 例「45 − 6」。日常生活(お買い物のお釣り計算など)を意識した、より実践的なレベル。
- Lv4(2桁同士): 例「68 − 25」。高い集中力と情報処理速度が求められます。復職を目指す方の高次脳機能トレーニングにも。
- Lv5(総合): 上記のLv1〜4がランダムに出題されます。思考の柔軟な切り替えを促します。
3. スマホやタブレットがそのまま「脳トレアプリ」に 紙に印刷するだけでなく、画面の空欄をタップしてそのまま問題を解くことも可能です! 片麻痺などでペンを持つのが難しい方でも、タブレットなら指一本で画面上の大きなテンキーから入力できます。 画面上部にはタイマー機能があり、解き終わった後に「📊 採点する」ボタンを押せば、「正答数・誤答・未入力・正答率・所要時間」が自動で表示されます。 画面右下の「⛶ 全画面」ボタンを押せば、気が散る要素が消えて問題だけに没入できる環境が整います。
👩⚕️ 病院、施設、ご自宅…あらゆる場面で活躍します
- 急性期・回復期病院で: 言語聴覚療法・作業療法での机上課題ツールや、病棟での自主トレプリントとして。
- デイサービス・施設で: 空き時間の脳トレレクリエーションとして。タブレットをお渡しするだけで、ご自身のペースで取り組んでいただけます。
- ご自宅で: 毎日少しずつの日課として。ご家族がつきっきりにならなくても、ご自身で採点まで完結できます。
このツールが、懸命にリハビリを頑張る当事者の方々、そして日々それをサポートされている専門職やご家族の皆様の負担を少しでも減らすお役に立てれば嬉しいです。 ぜひお気に入りにブックマークして、日々の認知機能トレーニングにご活用ください!

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