【USN・注意障害】半側空間無視の評価・訓練がこれ1つで!「抹消課題作成ツール」【A4印刷・解答付・自動採点機能】

こんにちはたま助です。

全国の言語聴覚士(ST)やリハビリ職の皆さん、日々の臨床や教材準備、本当にお疲れ様です。

半側空間無視(USN)や全般性注意障害のリハビリにおいて、最もポピュラーな机上訓練といえば「抹消課題(キャンセレーション・タスク)」ですよね。ターゲットとなる文字や図形を一つひとつ探し出してチェックするプロセスは、視覚探索能力の評価・訓練の両面で欠かせない王道メニューです。

しかし、従来の「紙とペン」の訓練や評価では、こんな悩みがありませんでしたか? 「無視の改善度合いを数値化したいけれど、手作業での採点(見落としのカウント)に時間がかかりすぎる」 「左側と右側、どちらにどれだけ脱落(見落とし)があるのか、正確にカルテに記載したい」 「患者さんが答え(配置)を覚えてしまうので、毎回違うプリントを作るのが大変」

そんな現場のリアルな声を形にするため、私が独自開発して無料公開している「抹消課題作成ツール」を大幅にアップデートしました! これまでの「プリント作成機能」に加え、**タブレット上でそのまま実施して一瞬で詳細な分析が終わる「インタラクティブ採点モード」**を新搭載。まさに「STの残業を減らすための万能ツール」へと進化しています。

🔍 抹消課題作成・採点ツールを開く

※タップすると別のタブで開きます(ブラウザ上で動きます)

市販のテストには戻れない?現役STが徹底的にこだわった3つの機能

今回のアップデートでは、臨床現場での「分析の質」と「利便性」を劇的に向上させるプログラミングを施しました。

  • 特徴1:【新機能】終了と同時に「左右の内訳」まで自動採点 新搭載の「タップして採点モード」を使えば、リハビリ終了後にボタンを1つ押すだけで、以下の項目が瞬時に自動算出されます。
    • 正答数(Hit)
    • 脱落数(Miss):★左側・右側の内訳を自動算出
    • 保続(FA:False Alarm):ターゲット外をタップした数
    • 正答率 USNの評価において最も重要な「左右の脱落数の差」が一瞬で数値化されるため、無視の偏りや改善の度合いを客観的に評価し、そのままカルテやサマリーへ記載することが可能です。
  • 特徴2:難易度調整は自由自在(入門〜達人レベルまで) ターゲットの種類(数字・ひらがな・記号)はもちろん、刺激の「密度」や「枠線の有無」を5段階の難易度で設定できます。 例えば、重度のUSNの方には「大きな文字で、少ない数(低密度)」からスタート。高度な選択性注意の訓練が必要な方には、「『は』の中から『ほ』を探すような類似文字・高密度配置」といった、今の状態にドンピシャで刺さる難易度をその場で作れます。
  • 特徴3:デジタルでも紙でも!臨床スタイルを選ばない 「ベッドサイドではタブレットで実施して自動採点」「自主トレ用にはA4で印刷して手渡し」と、状況に合わせて使い分けが可能です。

【USN・遂行機能】単なる「点数」で終わらせない!臨床的な分析のヒント

このツールは、自動採点後の画面(フィードバック)を患者さんと一緒に見ることで、さらに深いアプローチが可能になります。

  • ①「脱落の分布」から、患者さん自身の病識(気づき)を促す 自動採点後の画面では、見落とした場所が黄色くハイライトされます。 「左側全体がスッポリ見えていない(典型的なUSN)」のか、「左端だけなのか」、あるいは「右側にも見落としがある(全般的な注意障害の合併)」のか。この視覚的なフィードバックを一緒に見ることで、「あ、自分はこんなに左側を見落としていたんだ!」という、患者さん自身の**「気づき(病態失認の改善)」**を強烈に促すきっかけになります。
  • ② 保続(同じ場所を何度も叩く)から前頭葉機能を評価する 本ツールでは、ターゲットではないダミーを叩いたり、同じ場所を何度も叩いてしまう反応を「保続(FA)」としてカウントします。これにより、単なる視覚探索だけでなく、**「自分の衝動を抑える力(抑制機能・遂行機能)」**が保たれているかどうかもあわせて評価でき、より多角的なリハビリプログラムの立案に繋がります。

残業ゼロへ!「10日分の宿題」をたった10秒で一括作成

そしてもう一つ、STにとっての強力な武器が**「10枚セット作成」機能**です。 ボタンを押すだけで、プログラムが毎回ランダムにターゲットを配置し直すため、患者さんが「答えの場所を丸暗記してしまう」ということが起こりません。訪問リハビリや外来の最後にお渡しする「重複のない10日分の宿題づくり」が、わずか10秒で完了します。

おわりに

「教材を準備し、手作業で丸付けをして、左右の数を数える時間」。 この事務作業の時間をツールの力でゼロにできれば、その分もっと深く患者さんの表情を観察したり、ご家族の悩みを聞いたりする「本来のSTとしての時間」に割くことができます。

私が作ったこのツールが、全国のSTの皆さんの臨床を少しでも楽に、そして楽しいものにできれば幸いです。 使ってみたご感想や、「こんな記号(矢印など)も追加してほしい!」といったリクエストがあれば、ぜひブログのコメント欄で教えてください。どんどんアップデートしていきます!

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