【失語症リハビリ】軽度〜中等度の理解障害に!すぐ使える「文章課題」(自動作成&印刷)

こんにちは。日々のリハビリテーション、本当にお疲れ様です。

失語症のリハビリにおいて、「りんご」「時計」といった単語レベルの理解は良好でも、文章になると途端に内容が掴みにくくなる患者様は多くいらっしゃいます。

そうした「軽度〜中等度の理解障害を持つ失語症者」の方へ向けた、文章の「内容理解(読解)」を促すプリントを毎日準備するのは、言語聴覚士(ST)にとって意外と手間がかかるものです。

そこで今回は、現場でポチッと押すだけですぐにA4プリントが作れる「文章課題(内容理解プリント)」を作成しました!まずは実際に触ってみてください。

失語症リハビリにおける「読解(内容理解)」課題とは?

失語症の訓練において、文字を声に出して読む「音読」と、文章の意味を正確に把握する「読解(内容理解)」は、似て非なる課題です。

「すらすらと音読できているから、内容も分かっているだろう」と思っても、後で質問をすると全く意味を把握できていなかった、というケースは臨床でよく経験しますよね。文字を音声に変換することに精一杯で、意味を取る余裕がない状態です。

本ツールは、患者様がひとまとまりの文章として「誰が・どこで・何をしたのか」を自然に捉え、実用的な理解力を養うための純粋な「内容理解」の訓練素材として設計しました。

文章を読むことへの抵抗感を減らせるよう、日常のひとコマや季節の移ろいなど、高齢の方に馴染みのある温かいテーマを中心に文章を作成しています。

難易度別の問題例

実際にジェネレーターで作成される課題の例をご紹介します。患者様の理解レベルに合わせて使い分けてください。

【やさしい】レベルの例

20文字前後の1文の短文構成です。まずは基本的な状況を把握する練習から始めます。

文章: 田中さんは朝、公園を散歩しました。

質問:

  1. 誰が散歩しましたか?
  2. いつ散歩しましたか?
  3. どこを散歩しましたか?

【ふつう】レベルの例

50文字前後の2文構成になり、少し情報量が増えます。

文章: 山田さんは天気のよい日には、決まって近所の公園を散歩します。桜並木の下を歩くのがとくに好きだそうです。

質問:

  1. 山田さんはどんな日に散歩をしますか?
  2. どこを散歩しますか?
  3. 山田さんがとくに好きな場所はどこですか?
  4. 「決まって」とはどういう意味ですか?

【むずかしい】レベルの例

100文字前後の複文構成です。状況の推論や、前後の文脈を繋げて理解する力が必要になります。

文章: 毎朝のラジオ体操はもう二十年以上続けていて、雨の日でも室内でやることにしているおかげで、体の調子が一定に保てている気がします。仲間たちと一緒に体を動かすと、一人でやるよりずっと楽しく続けられます。

質問:

  1. どんな運動を何年以上続けていますか?
  2. 雨の日はどこでやりますか?
  3. ラジオ体操を続けた結果、体はどうなりましたか?
  4. 仲間と一緒にやるとどんなよいことがありますか?
  5. 「一定に保てている」とはどういう意味ですか?

『文章課題』3つの特徴

1. 患者様のレベルに合わせた3段階の難易度

対象となる「軽度〜中等度の理解障害」の症状に合わせて、文章量と情報量を調整した全80問(10問×8回分)を用意しています。

2. 全80パターンの豊富な課題セット

バリエーションが多いため、毎日の自主トレでお渡ししても「また同じお話だ」と飽きられてしまう心配がありません。

3. ボタン一つでA4サイズに綺麗に印刷

画面右側の「🖨 印刷」ボタンを押すだけで、そのままA4用紙に最適化されてプリントアウトされます。高齢の方でも見やすい大きな文字でゆったりと自動レイアウトされます。

臨床・ご自宅での具体的な活用法

① 【基本】読解・内容理解課題として

プリントを患者様にお渡しし、文章を読んでから下の質問に答えていただきます。「誰が?」「どこで?」といった具体的な質問を設定しているため、患者様が文章のどの部分を読み落としているのか、あるいはどう捉え違えているのかを明確に把握できます。

② 【応用編】聴覚的理解(聞いて理解する)訓練として

文字を読む読解だけでなく、「耳で聞いて理解する」聴解課題としても活用できます。患者様には文章部分を見せず、ST(またはご家族)が文章をゆっくりと読み上げます。その後に質問に答えていただくことで、日常会話での聞き取り能力を養うトレーニングになります。

おわりに:STとご家族の負担を減らすために

言語聴覚士の業務は多岐にわたり、患者様お一人おひとりに合わせた課題を毎日自作するのは本当に大変な作業です。

このツールが、教材作成の時間を1分でも減らし、患者様とじっくり向き合う時間を増やすための一助になれば幸いです。タブレット上でも、プリントアウトしてもお使いいただけますので、ぜひ現場のニーズに合わせてご活用ください。

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